
加藤 淳子
経審のP点と主観点
経審のP点と各発注者が算出している主観点数(技術評価点数)の総合点数で
発注工事の予定価格に対応する等級の区分を定めております。
公共工事を落札するには、発注者からの指名を受けるには
攻略しなければならないところでございます。
行政書士の業務としては申請をして審査が通って終わり、ではなく
仕事として結果を見て、会社様の将来を見据えたところ、次回に繋げていくことが
本来の業務ではないかと思っています。
P点は上げ上げで良い、とは思うところです。
配点の高い完成工事高、元請完成工事高と技術力。
改正踏まえて1級技士補さんや、CPD単位取得、キャリアアップシステムレベルアップなど
P点換算で点数が大きく変わってくることも。
完成工事高や元請完成工事高の2年平均3年平均も、シュミレーションを出し社長と念入りに打ち合わせる事は大事なことです。
P点は上げ上げで良い、とは思いますが、
主観点の兼ね合いとも考えなければなりません。
また、2年ごとの当初(定期)申請を考え、経審の通知書のP点がどの発注者の当初申請で
審査されるかも考慮する必要があります。
発注者が格付けを行う業種は、P点を上げることばかり考えてしまうと思わぬランクに入ってしまうこともありえるので細心の注意が必要です。
主観点は自治体独自で算出しておりますが、
色々です。また細かい違いがありますが、会社様の業績アップのためにとことん調べて
攻略していきます。
東京都、または23区(システム別物)は最高完成工事の金額がそのまま主観点です。
細かい付加がありますが、難しいものではありません。
民だと2分の1の金額になりますが、これに経審のP点を
乗っけて格付けを行っております。
千葉県、千葉県内各市町村(団体)もそれぞれ独自に算出しておりまして
2年だ4年だの各団体発注の工事成績評定に技術力、防災協定、障がい者雇用などの点数の合計ですが、付与点数は団体によって色々です。表彰歴や防災協定締結の点数は高い傾向です。
各団体内に本支店があるかないかで指名の優先率が違ってきます。
ですが、技術力があれが呼ばれたりもするわけです。
工事成績で80点以上をいくつか取る、75点以上を2件取り、防災協定や表彰の加点があると
主観点はアップします。
高速道路の主観点(技術点数)は
国と首都高は大体おなじ算出で(4年間の工事成績)
ネクスコは8年の工事成績。
申請業種ごと、
技術評価点は
色々係数を加減乗除
するのですが、6段階の難易度がありまして
難易度の高い工事を請け負いやはり75点から80点の成績評定をもらう。
65点以下はマイナスになるので、
やはり成績評定の点数ですね。
技術力と好成績は比例します。
客観点はP点そのままの場合、または一元申請での完工高分割の割合で変わってきます。
この割合というか、首都高速さんでは公表はしていませんが攻略していると見えてきます。
一元申請の完工高分割も、順位を上げたい業種には慎重に行うべきですね。
もちろん元請として、発注者から直接工事を請け負うことがなによりです。
東京都や首都圏は道路新設はなかなか無い。
ですが首都高や東名など道路の老朽化が進み、塩水によるコンクリートの劣化など
どこかで耳にした話です。
土木一式や道路新設工事など、どこの発注者がより多く公告を出しているのか
将来を見据えた、戦略が必要かなと。
神奈川県、横浜市の入札資格申請は未経験でして。
コロナでお金を使いすぎた官公庁は、公共工事に予算を出してくれるのでしょうか。
民間はあまりそんな心配はないかと、各ホームページの発注予定広告を見ている
私でございます。