• 加藤 淳子

障がい者の親亡き後。

更新日:2020年6月23日

私の娘に知的障がいがある事は

以前こちらにも書かせて頂きました。

親亡きあとの事を心配する声を聞く事があるので

何をどういう形で残したらよいのか?

お金は残すべきか?

私の持っている情報などを書きたいと思いますが、

やはり、そのご家庭の事情を考慮した時に、考えることなので

一概には、何を残しておいたら良いかはいえないのです。


障がいといっても、知的、身体、精神、病気による障がい、事故による障がいなど、さまざまです。

障がい者の暮らしを守るなら、様々な自治体が用意する支援サービスを利用する。

(生活支援、訓練支援、就労支援、移動支援など様々です)

障がい者にお金は残すべきか、資産を残したいのか。

個々の障がいの程度にもよると思います。

気をつけなくてはならないのは、親の死後、相続が開始されると

障がいの子も相続人になりますが、生前に法定後見などの審判を受けている場合、

後見人が相続人となり、遺留分を主張してきます。

親が、障がいの子どもには心配だから財産は残さず、他の兄弟姉妹に財産を託したい。

また、その中から障がいの子どもの生活に使って欲しいと願うならば、

必ず、遺言を残しておくべきです。

障がい者にお金を残すべきかは、事情にもよります。


金銭管理と日常生活を自力で送る事が両方、出来る方。

片方、もしくは両方、支援を必要とされる方もいます。

自立した生活が送れる、就労の場所があるなどは、ひとり暮らしをしながらヘルパーなどのサービスを受ける。

自立生活が難しい方は、日中に就労支援サービスを利用しグループホームに入所するなど。

その方にあったサービスを受けることができます。


障害者総合支援法では様々な支援、サービスを提供しています。

自治体で多少、違いはあるものの、大きな違いはありません。

横浜市では、毎年6月になると、最新の情報が掲載されている、

「障害福祉のあんない」という冊子が配布されています。

区役所などでご本人や家族には無料で。

それ以外の方には300円で配布していますので、

申請の仕方や受けられるサービスなどの情報に役立つと思います。


難しいのは、ご本人が親亡き後にどう暮らしていくか。

そこに、移行するタイミングが難しいように思います。

ご本人の意志が何より大切ではないかと思います。


また、親というものは他人に我が子を預けることにためらいがあったり、

手放したくないという本音がある一方、自分に何かあったら、我が子はどうしようと

不安もあるようです。

先程のタイミングですが。

親が亡くなるその時まで、我が子と一緒にいたいならば、

私は、まずは地域に根を張っておくことが大事かと思います。

障がいを通して、地域とつながっておくことで、緊急時には手を差し伸べてくれます。

作業所やホームの職員、事業者などと連絡を取り合う。

民生委員などとも情報を共有しておくこと。市民後見人などの制度の活用をしておく。

また、法定後見や、任意後見などの制度と合わせて、足りない支援は見守り契約や、事務委任契約なども、結んでおくのも良いかと思います。

後見制度はそれぞれメリットデメリットがあります。

サービスや見守り契約などを合わせて利用することで、安心して生活ができます。

特に任意後見などは、法定後見と違い、信頼できる成人ならば特に資格も不要です。

また、遺言に残しておくこともひとつです。

遺言は、遺言者(遺言を残す方)の財産の指定であり、障がいの子どもの行く末は効力がないかもしれませんが、遺言は被相続人の最終意思決定です。

遺言自体を残しておくことが、とても大切ではないかと思います。






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